動物が苦手になった理由 vs犬
どうも、reoです。
今朝ハムスターを飼う夢を見ました。
とても可愛く、家族のような情が生まれたのですが、目覚めた時いなかったので切なかったです。
しかし実際のところ僕は動物が苦手です。飼育した事のあるのはカブトムシくらいです。(ちなみにレオツーと名付けていました)
嫌いではないし、可愛いと思ったり癒されたりすることはあるのですが、近づいたり触れるのが苦手です。今日は僕が動物を苦手になるきっかけとなった出来事を話したいと思います。
それではどうぞ。(文語体に変わります)
あれは僕が小学校低学年の頃、雨の日だった。
僕は一緒に帰っていた友人達と別れ、鈍色の空の下、細い田んぼ道を一人で下校していた。
途中、帰路の向こうに1匹の黒犬が見えた。僕の胸下ほどはある大型の犬種だった。首紐は付いてなく、近くに飼い主と思われる人もいない。
雨に濡れた毛を無造作に垂らした黒犬がゆっくりとこちらを向き、目が合った。
不吉な予感がしたので、回り道をして帰ろうと背を向けたその瞬間、黒犬がこちら目掛けて駆け出した。
僕は一目散に逃げたが、流石に大型犬は速い。あっという間に追いつかれ、服の背中側を噛み掴まれてしまった。
僕は必死になって持っていた傘を振り回して応戦した。開いた傘を盾のように構えて犬の突進を往なし、閉じて剣のように構え牽制する。
一瞬でも気を抜けばやられてしまうギリギリの攻防を繰り返していると、1人の老人が通りかかった。
僕は救世主の訪れを感じ、臨戦態勢のまま助けを求めた。その老人は僕に向かって叫んだ。
「よく見て跳ぶんだ!背中を取れ!」
いや無茶言うな、助けてよ!!!
僕は心の中で叫んだ。突然現れた、後見師匠面したクソじじい老人はその場から動かずにただこちらを見ている。
救世主はいないと幼少ながら失望した。そうした気の腐りからか、僕は傘越しに突っ込んできた黒犬の体重を支えきれず、田んぼに足を踏み外して転んでしまった。
黒犬がズッシリと僕の上にのしかかり、マウントポジションを取られる。絶体絶命だ。黒犬が僕に噛み付こうと牙を剥き出し大きく口を開ける。
その瞬間、僕は傘の曲がっている持ち手を横から黒犬の口に引っ掛け、思いっきり引っ張った。蹂躙を尽くし勝利を確信した矢先の思わぬ反撃に驚いたのか、黒犬は田んぼの向こうへと逃げ出して行った。
僕は勝ったのだ。
雨と泥とでボロボロになった僕が立ち上がると、先程の老人が駆けつけてきて「大したもんだ」と労ってくれた。なんなんだこの人。しかし手元には石レンガを抱えているのが見えた。少し遅かったがありがたいことに僕を救おうとしてくれていたのだろう。
その後近くにあった老人宅に行き、シャワーを貸してもらった。電話も使わせてもらい、母親に迎えを頼み僕は家に帰った。
その日以来、僕はすっかり動物を見ると足が竦むようになってしまった。
以上です。なんて恐ろしいエピソードなのでしょうか。僕が生きていて一番命の危機を感じたのはこの日です。
ただ、動物はまだ苦手なのですが、この出来事ももう10年以上昔、今では友人宅の犬なら触れるし、いつか動物を飼っても良いなと思っています。ペットを飼ってる人は僕に素晴らしさを教えてください。それでは今日はこの辺で。ここまで読んでくれてありがとうございました。
次回はNintendo Switchについて書きます